2023/07/24
以前は最大の広告媒体であったテレビＣＭですが、録画機器の普及やテレビ以外のエンターテインメントの拡充により、近年はその視聴者数や宣伝効果の低下が否めない状況です。その中で、電車の車内などでよく見かけるようになったデジタルサイネージによる広告は、印象に残ったと感じる方は多いのではないでしょうか。待ち時間が多い駅や車内では、暇つぶしに見てしまう機会が多いため、今後の代表的な広告媒体の１つとして注目されています。また、より宣伝効果を高めるために広告だけではなく、必要で気になる運行情報やニュースまたは天気などの情報を積極的に提供されており、その効果への期待が増すばかりです。
最近では、タッチパネルとして操作できる機種も登場し、欲しい情報を取得する情報表示としての活用とともに、取得した情報に関連する広告表示が可能で、より訴求効果の高い広告を実現します。また、操作履歴などのデータログを使用した効果測定によるフィードバッグが可能で、広告をより魅力的な作品に仕上げる事ができます。加えて、言語を選択する複数言語対応の機種も登場し、観光立国を目指し訪日外国人が急増している日本にとって、デジタルサイネージは接客や応対などのコミュニケーションツールとして不可欠な存在です。さらに、商業施設やレジャー施設などでは空間演出に活用されており、場の雰囲気を大きく変えて人々を楽しませ感動を与える演出は、話題性を集めるため集客に大きく役立ちます。
建物のリニューアルは簡単ではありませんが、デジタルサイネージであれば、コンテンツの変更によりイメージの刷新や季節に合わせた演出などが可能であり、インパクトのある空間演出が行えます。このようにデジタルサイネージは、広告だけではなく、さまざまな目的と方法での活用が編み出されているため、今後その広がりは急速に進む事でしょう。
